筆者の食事療法のルール

筆者は緩徐進行性1型ですので、食事とインスリン注射をマッチングさせる必要があるということから、自分で食事に制約を付けています。

  • 制限ではなく、制約=自分だけのルールを課す。

高血糖は、インスリン作用の不足に起因する代謝異常を反映しているもので、

  • インスリン分泌の異常:膵β細胞のインスリン供給不全
  • インスリン作用の異常:肝臓や骨格筋、脂肪組織のインスリン感受性低下

あるいはその両方に問題有りなのですが、患者それぞれで違います。

加えて生活習慣も人それぞれ違いますので、筆者のルールが全ての糖尿病患者の参考になるとは思っていないです。でも、やってはいけないことでもないです。

筆者は、下記のようなルーチンで食事療法を見直しています。数ヶ月のスパンで実行して、また1.に戻って実行して、ということを繰り返しています。

  1. 食事の内容や生活パターンなどの「制約」を決める。
  2. データを記録する。
  3. HbA1Cと日々の測定血糖値を「制約」と関連付ける。

さて、具体的な「自分ルール」は以下の3つです。

インスリンは決められた量および回数を注射

筆者のインスリン注射は、毎食事直前1日3回超即効型です。まずは、インスリンに食事を合わせていく、というスタンスです。

食事の量が多くても、インスリンの量を増やすことはしません。変数は可能な限り少ない方が、変化の因果関係がわかりやすいからです。

基礎インスリンが安定していないと、食前のインスリン量を増やしたとしても時間の経過と共に血糖値が上昇することを経験しました。おそらく、糖新生の抑制が効かなかったためと思われます。

1日3食、食事間隔は6時間

インスリン注射は毎食事前1日3回と決めましたから、当然食事は1日3回になります。

健康な人であれば、1日2回でも1日1回でもいいのでしょうが、1回に食べる量が多くなれば、それだけインスリン効果を持続させなければならない時間が長くなるので、よろしくないです。

食事間隔を6時間と決めたのは、生活スタイルに合わせたためです。4時間でお腹が空くときもあるし、そんな時は食事を摂ります。

食べる量が多くなるのと比例して炭水化物が多くなると、インスリンをさらに分泌しようと膵臓ががんばってしまいます。

けれども、その機能の多くを失っている筆者の場合、インスリンが十分に出ない→膵臓がさらにがんばる→膵臓が疲弊する、という悪循環になるようです。

最近では食欲に負けそうな時や外食した時など、膵臓のことを思いやりながら少なめの食事になるよう意識しています。

食事は自分で作り、外食はしない

食事の内容を把握します。筆者の場合は、自分で食事を作ることにより炭水化物の量や栄養のバランスを把握できた、ということです。

そして、自分で作った食事の方が食べ過ぎることが無いです。作ってもらったごはんは、つい食べ過ぎてしまいますから。

外食は、食事の内容を把握できなくします。結果、血糖値を乱します。

外食をしない期間のHbA1cの値を見てから、外食を増やしていく方が良いと思います。そうすれば、外食がどのくらいHbA1cに影響しているかがわかります。

毎日節制した食事だけでは、ストレスが溜まってしまいます。たまには、食べたいものを食べてもいいのではないでしょうか。

筆者は、炭水化物ではない魚や肉を普段より多く食べたり、炭水化物が多くなるのであればインスリン量を増やして対応することもあります。


まずは変数となり得るものを一定・平準化します。

例えば、食事の回数は常に1日3回、外食は週に1回、ご飯は1回200g、牛乳は毎朝200ml、など。毎日同じような食事になるかもしれませんけれども、続けるうちに、HbA1cは良い値を示すと思います。

そうしたら、少しだけ制約を外していくのです。HbA1cの値や血糖値を見ながら。

筆者の場合、2008年2月および3月に検査したHbA1c(JDS値)が5.2[%]と底値でしたから、2007年12月から2008年1月ころが最も血糖の状態が良かったと言えます。これに気を良くして、週に1回くらいは外食することにしました。

また、低血糖の症状が出るときもあったため、インスリンの量を2008年2月にマイナス3単位/日、2008年3月にさらにマイナス3単位/日にするという医師の指示がありました。結果、2008年4月に検査したHbA1c(JDS値)は5.4[%]と0.2[%]上昇しましたが、良い値です。

このように食事の内容が一定・平準化されていれば、血糖値に対しては変数としてのインスリン量が支配的になると思われます。この微妙なバランスの範囲内で、食事の内容をより良くしていくしかないです。

今のところ筆者は、こんな感じで食事療法を続けています。