フレックスペン®のカートリッジゴム栓膨張

ペン型インスリン注入器のインスリンカートリッジゴム栓が膨らむ事象が発生し、ちょうどその時たまたま朝食前血糖値が高かったため、不自然に思って調べてみました。

ゴム栓の膨らみは、基礎インスリン補充のレベミル®フレックスペン®に注射針を取り付けるときに気付いたことです。

超速効型のノボラピッド®フレックスペン®だったら、血糖値が高くなっても変動の範囲内だろうと思って何の行動も起こさなかったでしょう。

安定していた朝食前血糖値が、2回続けて普段より25[mg/dl]ほど高く、「ゴム栓の膨らみと何か関連があるのだろうか」と思ったことがきっかけでした。

カートリッジゴム栓膨張

写真をよく見ると、注射針を取り付ける部分のインスリンカートリッジゴム栓が膨張している(左側)ことがわかると思います。

写真左側がインスリンカートリッジゴム栓の膨張です。

この事象が発生する原因は、「フレックスペン®の使い方」によると次の2点です。

  • 注射針が正しく装着できていないときに、単位を設定して注入ボタンを押した。
  • 注射針を付けずに、単位を設定して注入ボタンを押した。

どちらも覚えが無いことで何が原因なのかはわかりませんが、注射針が正しく装着できていなかった可能性はあります。ゴム栓の対処法は、次のように書いてありました。

新しいフレックスペン®に交換してください。

注射後、ゴム栓が膨らんだ場合に気付いた場合は、設定した単位のインスリンが注射できていないおそれがあります。血糖値や自覚症状の変化にご注意いただくとともに主治医に相談してください。

朝食前血糖値が2回続けて普段より高かったため、もしかしたら設定したインスリン単位量より射出量が少ないのかもしれないと思ったのでした。

機能チェック方法

「フレックスペン®の使い方」に載っている機能チェック方法は次のとおりです。

フレックスペンの機能チェック方法は、1.インスリンカートリッジにひびが入っていないことを確認します。2.新しい注射針をつけます。3.空打ちを行い、インスリンが出ることを確認してください。4.針ケースをまっすぐつけます。5.20単位に設定します。6.針先を下に向け、注入ボタンを押し込みます。インスリンが針ケースの中に注入されます。判定は、針ケースの細くなった部分が満たされていれば問題ありません。針ケースの細くなった部分よりインスリンが多い場合、または少ない場合は、新しい注射針で再度機能チェックを行ってください。再度、針ケースの細くなった部分よりインスリンが多い場合、または少ない結果となった場合は、そのフレックスペンは使用せず、主治医に相談してください。

ここで言っている機能チェックとは、設定した単位のインスリン量が正しく射出されるかどうかの確認です。ただ、上記の「判定」の説明はわかりにくいです。

「針ケースの細くなった部分」というのは、針ケースの内側を指しているのではなく、外側を見て細くなっている部分を指します。

そして、設定20単位に相当するインスリン量の基準は、針ケースに付いている4個のリブの先端位置までインスリンが満たされていれば問題無い、というものです。リブとは、魚の背びれのような形状になっている部分のことです。

1回目の機能チェックのとき、針ケースの内側のテーパー部までの細くなっている部分にインスリンが満たされていれば正常である、と勘違いして25[%]も少ないと判定してしまいました。

冷静に考えれば、出る量が少なかったらカートリッジ内の圧力が上がり、さらにゴム栓が膨らむはずで、念のために正常なフレックスペン®で機能チェックして、筆者の「判定」の認識に間違いが無いことを確認しました。

ゴム栓が膨らんだフレックスペン®で2回機能チェックしたところ、いずれも問題無しでしたので、朝食前血糖値が高かったこととインスリンカートリッジのゴム栓が膨らんだこととは無関係だったようです。

廃棄する必要も無いので、注意しながら自己責任で使うことにしました。