1型糖尿病の筆者の医療費内訳を調べてみた

平成22年度(2010年4月から)診療報酬改定により、医療費の算定内容がわかる明細書が無料で発行されるようになりました。

「再診料」や「検査」といった項目毎の合計費用しかわからなかったものが、項目の内容および費用内訳がわかるようになりました。

そこで、緩徐進行性1型糖尿病である筆者の2010年12月分の医療費明細書を例に、内容の詳細を調べてみました。

診療報酬は法律で定められているもので、直近の診療報酬の算定方法の改定は、平成22年(2010年)4月1日から適用されており、2年毎に見直しが行なわれています。

診療報酬の内容は、医科点数表、歯科点数表、調剤点数表に記載されているものが全てで、医療費の算定は、医科点数表に基づきます。

自分が受けた医療の質が診療報酬に対して満足するものであるのか、一度考えてみるのも良いかもしれません。

医療費内訳の詳細

前回平成20年度診療報酬改定から4つほど変更になり、平成22年度診療報酬改定後は、ひと月あたり16点=160円(3割負担で50円)医療費が増えました。

初・再診料

初診料は270点で変更は無く、電子化加算3点は廃止されました。

  • 再診料69点 + 明細書発行体制等加算1点 + 外来管理加算52点 = 122点 = 1,220円
再診料

69点。病院が60点、診療所が71点という区別が無くなり、69点に統一されました。

  • 病院:入院施設の一般病床数が20以上200未満の保険医療機関のこと。
  • 診療所:入院施設の一般病床数が20未満または入院施設が無い保険医療機関のこと。
明細書発行体制等加算

1点。診療報酬の電子請求を行なっていて明細書を無料で発行している診療所を受診した場合、明細書発行体制等加算として再診料に加算されます。

外来管理加算

52点。診療報酬が発生する処置やリハビリテーション等を受けずに計画的な医学管理が行なわれた場合、外来管理加算として再診料に加算されます。

在宅医療

  • 在宅自己注射指導管理料820点 + 血糖自己測定器加算860点 = 1,680点 = 16,800円
在宅自己注射指導管理料

820点。別に厚生労働大臣が定める注射薬(インスリン製剤はそのうちのひとつ)の自己注射を行っている入院中の患者以外の患者(外来患者)に対して自己注射に関する指導管理が行なわれた場合、在宅自己注射指導管理料として算定されます。ただし、算定は月1回限りです。

血糖自己測定器加算

860点。入院中の患者以外の患者(外来患者)に対して血糖自己測定値に基づく指導を行うため血糖自己測定器が使用された場合、3月(みつき)に3回に限り、血糖自己測定器加算として在宅自己注射指導管理料に加算されます。

なお、血糖自己測定に係る全ての費用(測定機器や穿刺器の貸与費、センサーや穿刺針などの給付費)はこの点数に含まれ、別に請求されることはありません。

測定回数によって下記のとおり加算点数が異なります。

基本的に1型糖尿病患者に適用されますが、2型糖尿病患者に適用される場合は1.~3.に限ります。

  1. 月20回以上測定する場合:400点
  2. 月40回以上測定する場合:580点
  3. 月60回以上測定する場合:860点
  4. 月80回以上測定する場合:1,140点
  5. 月100回以上測定する場合:1,320点
  6. 月120回以上測定する場合:1,500点

検査

  • 尿中一般物質定性半定量検査26点 + 血液形態・機能検査(HbA1c)50点 + 血液学的検査判断料125点 + 血液化学検査(グルコース)11点 + 生化学的検査(Ⅰ)判断料144点 + 外来迅速検体検査加算3項目30点 + 血液採取(静脈)13点 = 399点 = 3,990円

検体検査の費用は、検体検査実施料および検体検査判断料の所定点数を合算した点数により算定されます。

検体検査判断料については、その区分に属する検体検査の種類および回数にかかわらず、月1回に限り、初回検査の実施日に算定されます。

尿中一般物質定性半定量検査

26点。尿中一般物質定性半定量検査は、この検査の対象患者の診療を行っている保険医療機関内で実施した場合にのみ算定されます。

なお、この検査に係わる検体検査判断料は算定できないことになっています。

血液形態・機能検査(HbA1c)

50点。HbA1cの検体検査費用は、検体検査実施料として血液形態・機能検査9にあるとおり50点が算定されます。

血液学的検査判断料

125点。血液形態・機能検査の判断料は、血液学的検査に区分されているとおり血液学的検査判断料として125点が算定されます。

血液化学検査(グルコース)

11点。グルコースの検体検査費用は、検体検査実施料として血液化学検査1にあるとおり11点が算定されます。

生化学的検査(Ⅰ)判断料

144点。血液化学検査判断料は、生化学的検査(Ⅰ)に区分されているとおり生化学的検査(Ⅰ)判断料として144点が算定されます。

外来迅速検体検査加算

3項目30点。入院中の患者以外の患者(外来患者)に対してその患者の診療を行っている保険医療機関内で実施した検体検査であって、その検査結果を当日中に説明した上で文書により情報を提供し検査結果に基づく診療が行われた場合、5項目を限度とし検体検査実施料の各項目の所定点数に外来迅速検体検査加算としてそれぞれ10点が加算されます。なお、平成20年度は1項目5点でした。

血液採取(静脈)

13点。検体採取料として血液採取1にあるとおり13点が算定されます。なお、平成20年度は11点でした。

投薬

  • 処方せん料68点 + 長期投薬加算65点 = 133点 = 1,330円
処方せん料

68点。保険薬局で保険調剤を受けるための処方せん(院外処方せん)が交付された場合に限り、その処方せんに処方した剤数、投与量(日分数)等の如何にかかわらず、処方せん料が1回算定されます。

7種類以上の内服薬の投薬が行われた場合は処方せん料1として40点が、処方せん料1以外の場合は処方せん料2として68点が算定されます。

長期投薬加算

65点。診療所または病院において別に厚生労働大臣が定める疾患を主病とする入院中の患者以外の患者(外来患者)に対して処方せんが交付された場合、月2回に限り処方せんの交付1回につき特定疾患処方管理加算18点か、薬剤の処方期間が28日以上の処方が行われた場合には月1回に限り1処方につき長期投薬加算65点のどちらか一つのみが算定されます。