国内現役最古の鉄橋

最上川沿いの散歩道から見える月山は、紅葉真っ盛りのはずなのですけれども、写真からは見て取れませんね。

最上川の左岸には遊歩道があり、川の向こうには近くの山が、その奥になだらかな線を持つ月山が見えます。

肉眼でも何となく色づいているかな、という程度です。

今日は散歩途中で胡桃拾いをし、折り返し点には国内現役最古の鉄橋があります。

途中で胡桃拾い

靴底に当たるゴツゴツした感じは、胡桃だったりします。

既にたくさん拾っているし、もういいかなといつも思うのだけれど、見つかると拾ってしまいます。

殻を覆う皮が枯葉落ち葉と同じような色になっていて、その中で見つけるのがまたおもしろいのです。

楽しく散歩しているときにその辺の木につながれるのですから、チイタロウはおもしろくありません。

相棒(筆者)が胡桃拾いの間、チイタロウは暇を持て余し、ついには吠えられてしまって、残りは次の機会に拾うことにして散歩を再開です。

折り返し点の鉄橋

今日の散歩の折り返し点にある鉄橋です。今まで普通の鉄橋だとばかり思っていましたが……。

この鉄橋は、錬鉄製5連ダブルワーレンピントラス橋。

「土木学会選奨土木遺産」として、また「近代化産業遺産」として選ばれた、歴史的土木構造物の保存に資するものなのでした。

現役で活躍する国内最古の鉄道橋であり、1886年(明治192年)英国製、旧東海道本線の木曽川に架設された橋梁を1920年(大正10年)に桁長を短縮して移設・竣工した錬鉄製5連ダブルワーレントラス(Double Warren truss)橋(写真)と3連プラットトラス橋です。

1889年完成のパリのエッフェル塔も錬鉄製で、鋳鉄のように脆くは無く、鋼鉄のように高価では無く、錬鉄は当時としては「こなれた」構造部材だったのでしょう。

橋桁の真下から鉄橋を見上げる。

この橋の特徴は、トラス構造の部材端を理論通りに曲げモーメントが作用しないピンで結合しているところにあります。

橋を横から見ると外側の形が台形に見えますが、台形の長辺(下弦材)と短辺(上弦材)をつなぐ斜材の端が上弦材と接している部分の「ボッチ」 のように見えているところがピン結合部です。

トラス構造全体と土台も、写真のようにピンで支持されています。

この鉄橋の両端を見ると、橋全体が円柱形状のピンの円部分に載っています。

10年ほど前、駅舎移転工事に伴った運休期間中にピン結合部の磨耗などの修繕が行われたようで、1世紀以上使われているとは思えないくらい綺麗な外観をしています。